小さなパパ・メッセンジャー・覚書・白・ずっと しまないでね・限界・のぼせあたま 2016、2017詩のバックアップ
2016/11/27
小さなパパ 五行詩
ある朝
妹沐浴中
姉のトイレに呼ばれ
ごはん食べつつ兄一言
3人育てるって大変だね。…!!!
2016/12/17
メッセンジャー
疲れた顔しててごめんね。の返事は
つかれてても にこにこしてても
泣いてても かわいいよ!
朝一番に妹に捧げる言葉は
あなたは大切な人なのよ。
続く言葉は
どっちがかわいいかきょうそうね!
と笑顔。
メスとしての真っ当な姿を軽やかに
見せつけてくれるのである。
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覚書
道端で拾ったという鳥のらしい骨
カニを食べれば泣いて足を取っておくと訴え
夕暮れ巣に帰る鳥を双眼鏡で見たいといい
なぜ木は曲がるのかとオジと同じ疑問を抱き
明日は光る泥だんごにチャレンジ予定です。
2017/1/26
白
産後の大量の抜け毛に白髪を見つけた
透きとおって 美しくて
銀髪になりたくなった
精液も 母乳も 命の根である稲だって
命潤す 白が好き
2017/1/27
ずっと しまないでね。
おやつの時間
こどもたち一人ひとり目を見て 名を呼ぶ
大好きだよ。とついあふれて言った。
娘「ずっとしまないでね」
息子訳して「ずっと死なないでね」
思いがけない言葉に戸惑った。
みんないつかは死ぬんだよ。
でも長く一緒にいられるようにがんばるね。
義明は早く死んだから私は悲しい。
娘「生ききった?」
またしてもひるみつつ、
生ききったんだよ。きっと。
「どうして?」
ばあばを愛して、兄や私をうんでくれて、
友人にもたくさん愛された。
彼は彼の命を全うした。
近親が死ぬ苦悩は味わなかった。
多分耐えられなかっただろう。
残されたものには
それを引き受ける器がある。
幼い命は生きて
あるいはその命と引き換えに
いつだってたった一つのことを投げかける。
おかあさん
今を自分を生きて。
2017/3/17
限界 五行詩
幸せが
くるしくて
胸がいっぱいで
くるしくて
ついケイタイながめて 薄めてしまう。
2017/4/12
のぼせあたま 五行詩
振り幅大きな自分の役割
新生活に不適応
からだの中にも春の嵐
動物園ではペンギンも吠える
突っ走る子どもら 追いこせ!