月草レポ>〜気づかれない悲しみによりそう、安心して泣ける場所に〜子どもに「本当のこと」を話す準備〜

サロン開催当日に書き起こしていたのですが、脱線がありアップできませんでした。
 時間がたってしまいましたが、書き足してリリースしておきたいと思います。

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単純に、参加者非公開につきレポが書けるっていう面もあるようです。
 熱いうちに書くに限りますね。(といいつつ途中書になりました。。)



今日(8.30)全国で大規模なデモが行われていた。
 私は私のフィールドで親子に寄り添わせてもらったことで
 自分の役割を果たしたと思いたい。


サロン月草@豊橋 2015.8.30

テーマ 親子で性の話 第一部 おかあさん編「自分の性経験をふりかえる」

初参加の方3名をふくむ5組にご参加いただきました。
 今回はこどもをできるだけ預けてきていただくという条件で開催。



母はどうも、子どもの前ではうまく泣けんのです。


うまく泣けてますか?



サロン月草の生い立ちの紹介後、フリートーク
 近況や、参加のきっかけについてお話しいただきました。
 約束は一つ。「うんうん」ときくこと。



夏休みの奮闘ぶりや楽しみ、これまでの月草での体験や広がった出会い
 子どもが性や体について興味を持ちだしたこと、
 それに対しごまかさずに伝えたい、子どものために何かしたいという真摯な思い。
 流産の経験、同年代の人の死を目の当たりにしての心持ち。
 


出だしからお互いの不安、やりどころのない悲しみに寄り添いあう時間になりました。
 泣いたもん勝ちタイムです。
 というか、始まる前からハグ一つで、ぐっときちゃいます。


テーマトークにすすむにあたり、子どもにこう聞かれたら、とか具体的な質問にお答えしながら、一緒に考えながら
 また、基本的な「伝えるコツ」をまとめてお話しさせていただきました。
 例えば、「子どもから聞いてこなくても話す」こと、「人が嫌がるようなことはしない」という大原則を伝えておくこと
 「どうしてその質問をするのかも聞いておく(何か被害にあったから興味が出たというケースもあります。)」
 などです。


それからブックトークとして、参考図書の紹介や一緒に読んだりしながら
「これなら読める」「これはうちの子は気持ち悪がってしまった」などシェアしました。


今回、大人向けの会として「本を読めばわかる」知識的なことよりも、「親としてどう子どもに向き合っていきたいか」を確認する場になったように思います。



子どもは敏感で優しい。
 大好きな親の困る顔は見たくありません。
 「この質問をしていいのかどうか。」「話して怒られたりしないか。」
 例えば性に関する質問を投げかけたとき、自分のいのちの始まりを知りたくなったとき
 返ってくる答え以上に、その問いに、その大人がどういう反応を示したかを見ています。


果たして自分たちは、幼いころ家庭でどう過ごしていたでしょうか。
 性に対して周りの大人たちは話してくれたでしょうか。
 あったかい食卓があったか。
 抱きしめられた温かさをおぼえているか。
 何に委縮していたか。納得できないことがあったか。それを守ってくれる人はいたか。
 もしそうでなかったら、それを繰り返したいとは思わないと思います。
 でもどうしたらいいだろう。



できるなら親である自分に、困ったことでもなんでも話してほしい。
 すべてを知りたいとは到底思わないけれど、困った時ほど頼りになれる存在でいたい。
 


なんでも本当のことを話せる信頼。
 それを確認したり、またためされるのが、まさに性の話だと思います。
 大事なことを、うそをつかずにごまかさずに、うまくなくても一生懸命答えようとする姿勢に子どもたちは信頼を抱くと思います。



世の中のあらゆることに正解はないし、みんなそれぞれ違う体と感性をもっている。
 親もそれぞれに一人の人として感じていること、考えていることをどんな話題であっても真摯に向き合って伝えていくこと。




ほかの人は変えられません。でも自分は変わっていくことができる。
 ・娘には被害者にならないようにと思っていた。息子ができて加害者にならないようにと考え始めた。 
 ・シングルマザーとして、子どもに真実告知(父親の存在を伝えること)をすること。
 

それぞれに思う課題にも、本を通じてすこしでしたが掘り下げました。
 時間が足りない感満載だったので次回、その後の経過などもお伺いしたいと思います。


何を伝えるにも、まずそれを話してもお互い「大丈夫」なベースを作っておくこと。


たくさん抱きしめること。
 あなたが大好きだって伝えること。


「本当のこと」を伝えるベースを築くということ。
 それを確認して、初回の月草を終えました。
 知識があっても、関心があっても、そこがないと伝えられません。



いってしまえばこれは親でなくてもいい。
 すべての子どもたちのそばに「信頼できる人」っていうのがいることを祈ります。