踊り・笑い・舞台〜自立・平和・色即是空〜

二日前の続きを書くつもりが、もうそれが古い出来事になってしまっている。

 今年に入ってから、椎名林檎のアルバムがいちいちハマりすぎている。
 「ほんのつい最近考えて居たことがもう古くて 少しも抑えて居らんないの」

ハルシオン祭のはじめのイメージはこの2作品だった。
 和太鼓集団 志多ら で演じられていた「蒼の大地」の原作に出てくる。
 1年に一度の宴。
 「一年をかけて自然から受けた恵みに感謝し、ごちそうを作って鬼神様たちをお迎えします。
  人々は二晩かけて自分たちの一年の話をしました。」

 そしてアルバムの「静かなる逆襲」の歌詞
  「美味しそうな今 美味しそうな旬を 美味しく戴く それが人生よ つまり
        愛すべき今 愛すべき人と 愛し合うまでよ 邪魔しないで 」
 

そして、26日名古屋の鶴舞高架下 KDハポンで観た「マスク バラデラパラード」
 ある人は、絵本の世界に入ったような、といっていたけれど本当にそんな感覚。
 夢の中?なのにずいぶん生々しい。迫るものがある。
 しっかりとそこに、どの場面にも、いのちの気配があった。


息子が愛する志多らの舞台「蒼の大地」を観てきた後、ただニコニコしっぱなしで言葉が出なかったように、
 私もいまだ言葉にできないくらいゆさぶられる感動があった。
 単純に舞台がすきだ〜!っていうことも再確認できたし、
 前回書いた体の変化や赤ちゃんをめぐる心の動きも伴っていて
 不思議と舞台が始まる前に「お腹にいた子とみるんだ」ってぐっと実感があった。
 

そしてエンディング
 真横で生演奏されていたPLUTATAの「おはよう」という曲で一気に涙も湧き上がった。
 今の私へのメッセージ。ハルシオン祭をする意味。


全文は載せられない?けれど
 
あなたは誰なの  あなたしかいないあなたの世界 太陽の歌 草木のダンス 
 あなたの寝返り あなたのお座り あなたのハイハイ あなたのタッチ
  あなたの部屋  あなたの庭 あなたの歌 あなたのダンス あなたの涙 あなたの仕草
    あなたの番






4月半ば一番混乱してた時、「一番初めに見つけた単語が人生で重要なこと」漢字バージョンみつけてやってみた。
  

  自立 平和 色即是空
 


そーなんすわ。

自立っていうと、とくに去年くらいから経済的な活動をしなきゃってあくせくしてたけれど、
 それ以上に私が欲する自立っていうのはただ「自分の世界を持つこと」っていうことなんじゃないか。



FBのLive&Book 艸sou のカテゴリを 「アート&エンターテイメント」に変えた。
 それまで「楮レースブランド カタリナ」に引っ張られて「生活用品」か何かだったんだけど、いやいやちがうよね。
 私は、表現活動にひかれてる。これからもっと引き寄せる。
 特に舞台。
 そこに平和も命も不条理も 本能も知性も哲学も 言葉も音楽もダンスも すべての可能性が含まれてる。
 …言葉足らずだけど、とにかく、私はまた次のステージに移ったんだ。
 つながる人も変わっていいし、ステージによって同志も変わっていい。
 その時々で一番気になるステージに立てばいい。それだけのこと。

 

まだ広げてないステージは、私の中のこどもを満足させるところ。
 表現  自分が踊ること 演じること。  
 昨晩ふと剣道より踊りを習いたかったわ!!怒  って叫びたくなった。
 それくらい、いまわが子たちがしているように、歌ったり踊ったりするのが好きだったんだ。
 

開運美容院Luzの貸切ちょもこで描いてくれた☆
 私の周りにこんな感じの子がいるという。笑


そうそう、私踊りたかったのよずっと。
 ミュージカルが大好きなのも、トウシューズや、ドガの「踊り子」が好きなのも、
 チャイコフスキー(幼稚園の時くるみ割り人形に合わせて演奏した!)や、
 ショパンのワルツ(発表会で弾いた子犬のワルツは思い出の曲)が好きなのも、
 フレアスカートとか足が大きく開く服が捨てられないのも
 フィギュアスケートやその衣装が好きなのも
 リビングから大きな鏡が見られるようにしたのも。



ぜーんぶ、どっちかっちゅうとバレエ?にあこがれてる自分がいたのよね〜。
 だけど、習うって感じでもなくて、もうふわふわとくるくると落ち着きなく動いていたいのよ。
 中学の時のあだ名の「ポチ」の由来のように。
 たぶん、お茶目バレエ。みたいな。ダンスに何の素地もない子どものうごきそのままに。



ビジョンマップでピンときてなかった「風船とこども」「ふわっとしたドレスのひと」「光と影のアクセサリー」の一角。
 でも 踊りたい! ってわかったらつながった気がした。
 体に大きくまとうアクセサリーに注目したのではなくて、その全体像がバレリーナに見えたんだ。
 そして、子どもの大好きな風船、うきうきする感じ。
 笑い。



道化  マスクでも、ルオー展でもであった。ルオー曰く、皆道化師だと。
 たとえその裏に怒りや悲しみをたたえていても、喜びを笑いをふりそそぐことができる。
 
 

つながるつながる。




豆を食べながら、息子はいろんな違いを発見する。
 みんなちがう。

 何一つおなじものはない 私は一人 そんなやりとりがはじまる。
 でも一方で、おおきくはみんなつぶつぶでできてる。
 色即是空


 みんな同じ。
 みんな宇宙から来た無機物、それを取り込んだ有機物、それを取り込みながら生きてる。
 そのいのち動かしている魂があるとしたら、
 それをよろこばそう。
 いのちあるかぎり。