三砂ちづる教授講演会より〜親をゆるすということ〜
少しさかのぼるが4/21天白区相生山の徳林寺にて開催された
自然育児の会をバックにしたイベントに行ってきました。
おてての会主催イベント おんなのちから
http://ameblo.jp/otetenokai-nagoya/entry-11230913786.html
なんと「オニババ化する女たち」などで有名な三砂ちづる先生の講演会もありました。
なんとタイムリーな!
今年に入って「月の小屋」や「きものとからだ」などを立て続けに読んだ私。
「女性本来のからだのはたらき、能力」って?
という私にとってストライクなテーマについてあらゆる方面から研究なさっている方です。
講演はその場に集まっている方にあわせ「親と子の関係」がテーマでした。
最も印象に残り、深く納得したことがあります。
先生と同い年だというマイケルジャクソンの言葉としての紹介でした。 それは「無償の愛は親から子に注がれるのではない、子から親に与えるものだ、それによって親は自分の内なる愛情に気づけるのだ」
という言葉です。同時に
「自分は親として子供に批判されることもあるだろうけれども、いい人だったとゆるされたい」と。
あぁそうか、子どもはどんな親でも親が一番。無条件に大好き。
子は親をゆるしている。
こんなにあるがままの自分をゆるしてくれている人ってほかにいない。
改めて私は自分の親をゆるしているだろうか?
幸い私は両親を無条件に好きだし、愛されたと自信を持って言えるクチだが、父が早くに亡くなったことの悲しみは癒えていない。
怒りではないけれどまだ大きな悲しみを抱えている。
あるいは、そりの合わなかった祖母をゆるしているのか?
彼女自身はどういう時代に、どのような家庭環境で育ってきたのか?
ちょっと想像してみる。
彼女は彼女なりにそのとき精一杯生きて
父や叔父さんたちを育てたんだろう。
それが最善でなくてもそれしかできなかった。のかもしれない。
新しく出会った義父母や義祖父母は?
価値観の違いに戸惑うこともまだ多いけれどそれもそれぞれのあるいは その祖先の歴史を背負ってのことだろう。
いろんな想像をして、いまあるそのままをゆるせるか。
・妊娠期〜1歳までの期間を安らかに過ごすことが大変重要だということ。
・(特に母親に)あるがまま受け止められているか。過度な期待を背負わせれていないかが心身の健康状態に影響していくのでは?ということ。
なども合わせてお話があった。
くどいようだが、子の育ちは母の状態が大きく響く。
私自身が親や周りの人をゆるし、愛して穏やかに生きられることが
子どもが健康に自立への道を進んでいくことの大きな後押しになると思う。
このブログのタイトル「愛することはゆるすこと」とは生前の父が言った言葉だ。
講演会をきいて、一層この言葉も父もいとおしくなった。
吉本隆明さんもマイケルジャクソンも死後に娘さんから「最高の父親だった」と言われたそうだが、
私の父義明も「すばらしかった」と自信を持って言える。
彼を失って私は悲しい。
理想どうりにはいかないものだ。
自分の感情から目をそらさずに、環境にしなやかに対応しながら
そのときそのときできる精一杯生きて子と向き合っていきたい。