夫婦円満に連理木
一昨日にさかのぼる。
12日、私はひさしぶりにじっくり読書の時間を持ち、
近所の神社に足を運び、きちんと夕飯をつくっていただいた。
気持ちを落ち着かせる一日になった。
近所の神社、城山八幡宮は気になっていたけど、結局それまで足を運ぶことなく通り過ぎていた。
この日はふしぎに自然に足が向かい、誰もいない静寂な境内に住む
野鳥のさえずりで頭を浄化しながら一歩一歩階段をのぼった。
以前、大学の研究室のドクターが城山八幡宮の鎮守の森・社叢(しゃそう)
(http://www2.odn.ne.jp/shasou/ 社叢学会)
を里山化したいという神主さんの依頼をうけ
動き出したプロジェクトにかかわっているとも言っていた。
はて、どんな場所なのだろう。
学生時代を思い出す、はじめての土地に足を踏み入れるときの
澄んだ気持ち。
なるほど、もともと築城されていたところだったのか。
お堀も残っている。
小高い地形は見晴らしがよく、条件が良かったのだろう。
(http://www.shiroyama.or.jp/index.htm 城山八幡宮)
今は野鳥保護区林として保護されている鎮守の森
鬱蒼としているというよりは、確かにすでに人の手の気配がする。
気持ちが休まる。
神社にひとりでお参りするのもいいものだと素直に思った。
学生時代、教授と熱田神宮にヒメボタルの観察を兼ねて深夜にお参りしたことがあって、夜の神社の荘厳さにも感動したことがある。
信仰心や規模の問題じゃない。
そう感じさせる空間がそこにある。
小さい時から割と寺社めぐりなどに縁があった気もするけれど、
改めてそういう場所が意外と好きな自分を発見。
次にご神木の連理木にお参りする。
研究室のドクターに聞いていた、深刻な病気に見舞われている木々の一つ。
(http://www.shiroyama.or.jp/renriboku.htm# 連理木)
表皮のところどころには薬が塗られていた。
神主さんの目配りがあり、病気は比較的早期発見されたそうだが、
全国的にはこういった木の変化に疎く、
立ち枯れはじめてからやっと治療にかかる寺社も多いそうだ。
ともあれ、HPの解説にもあるように、生命力を感じさせるその風貌。
二体がまじりあい、一体化し、新たな芽をだす。
どっしりと安定感があり、柔軟で創造力のある存在になりたいと
今、これを書きながらあらためて思った。
そして、夫婦円満で、穏やかに生きられますように。